2016年04月24日

災害のたびに思うこと

 私は、「ハーパーズ・バザー(Harper’s Bazaar)」誌の友人フランシス・マクファーデンと一緒にテーブルについて、第二次世界大戦の地獄から生き延びた人々が、本当に関心のあることはなんだろうかと頭をひねっていました。
「『ハーパーズ・バザー』のモード写真でないことは確かね」といって、フランシスは賢そうな額にしわを寄せました。
「あら、そうかしら」と、私は答えました。 「それだって考えられるわ。麻袋の布地で服を作るときの参考にするためじゃなくて、こういうものがまだあるんだということを証明するために。」p16

イェラ・レップマン『子どもの本は世界の架け橋』こぐま社


これは、イェラ・レップマンが、第二次世界大戦直後の祖国ドイツへ文化的支援に入ることになったときの言葉。
イェラ・レップマンはミュンヘン国際児童図書館(IJB)や国際児童図書評議会(IBBY)を創設した人。

日常とのつながりを示すとか、希望を伝えるために必要なものはたくさんある。
あたりまえの、普通のことをできる人は、あたりまえの、普通のことをし続ければいい。
当たり前の普通のことが永遠に失われたわけじゃないことを体現してみせるのは不謹慎なことじゃない。
でも本当は、そこにいる以外の人が想像であれはいるはずとかこんなのダメなはずとか勝手に決めつけるのが変な話なんだ。

子どもの本は世界の架け橋 -
子どもの本は世界の架け橋 -
posted by ヒギリ at 14:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・気になること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月21日

死んでない人は生きている

自分のなかで落としどころを見つけられていない部分にふれる質問をされた。
折り合えてないから答えられないけど折り合えてないからごまかすこともできない。
で、はあまあこんなような感じといった具合ということも無きにしも非ずといった風で…のような、嘘ではないけど明確でないむにゃむにゃした返答をした。
そしたら、「ああ、そうやって生き延びてきたんだね」と言われた。

ああー。そうか。
私は、自分がなんもしてないから言うべきことのなにもない時間をひたすらすごしてきたつもりでいるけれど、今生きている私は生き延びてきたのか。
そういや今までを並べてみると、まったくドラマチックじゃない体感のわりには大変そうな(あるいはどうしようもない)道幅ぎりぎりのとこを歩んでるな私。

徹頭徹尾がんばってないけど、ちょこっと、ほんのちょこっとだけ、ここにいる自分をねぎらってやってもいいんじゃないかなって思った。
posted by ヒギリ at 20:38| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月11日

国民的アニメと国営放送の成人の日(フライング)


成人の日まえの昨日、ひさしぶりに「サザエさん」を見た。
クリーニング屋の娘が自分の成人式そっちのけで店の手伝いをしていて、父親である店主は本当は晴れ姿がみたいと思っている。それを聞いたイソノさんちが協力して晴れ姿をみせてあげるのも親孝行とかなんとかいって、娘を説得してめでたしめでたし。てな話だった。

古き良き昭和の話だし、晴れ着をきせてやることが間違ってるわけじゃない。
だけどアニメの善良なるイソノさんちはあまりにも無邪気にマジョリティで、それ以外の価値観が存在すらしないようにみえる。
それ以外の価値観が見えないと、そこにあてはまらないものを排除されている気分になる。
これを見たのが二十歳のころだったら、キツかっただろうと思う。

私は成人式にでなかった。式自体も嫌だったし盛装もしたくなかった。
私はトランスじゃない。でも性別に期待される役割にはなじめない。
今は嫌なりに折り合えているけれど、10歳ごろから15年ほどはしんどかった。
19歳のときは呉服屋のDMを憎悪して、くるたびに受け取り拒否の手続きをしていた。
リクルートスーツも喪服も買いたくなかったし、中学の制服だって10回くらいしか着てない。

衣装自体は我慢できる。
拒絶したかったのは、中身を衣装に同化させられることだ。
私にとってジェンダーの衣装は、「あなたはこういう人だよね」と勝手に決めつけられるようなものだった。

自分でないもののふりをしつづけるのは苦しい。
相手の思い込みに合わせなければいけないと思っていたときはものすごく生きづらかった。
違うなら違うと言っていいし、言っても生きていけるとわかったから今はすごく楽になった。
「ふつう」にとらわれて自縄自縛だったころに、「晴れ姿を両親にみせて成人式に出るのが親孝行」以外のコースが見えない話をみたら、きっとキツかっただろうと思う。


サザエさんのすぐあとにやってたバリバラがLGBTの回だった。
最初の数分しか見られなかったけど、出演者紹介の時点ですでに多様性炸裂で癒された。
くっきりはっきりした越境者だけが特例としてマジョリティ様から容認していただけるんじゃなくて、こっちとあっちをふらふらしたり、どちらともつかない場所にいたりする人もいるのが当たり前のことと認識されている。
同じ日の同じような時間の全国放送で、こういう情報も見られるってことに救われてる。

2015年12月20日

手間と無駄の狭間

コードレスの掃除機がほしい。
だしたりコンセント抜き差ししたりコードをのばしりひっかけたりする手間がはぶけたら掃除ストレスが大分へる気がする。
あと軽いのがいい。

と、電気屋に行ってみた。
そしたら機種により多少は差があるけれど、おおむね四時間充電して三十分使用なふうだった。
なんだかものすごくロスが多く感じる。

ううん、コンセントのない場所で使うわけじゃないしなあ。
posted by ヒギリ at 20:51| Comment(0) | TrackBack(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月17日

みんなのみんなのうた

テレビをつけたら「みんなのうた」が流れてた。
なんだかすごく耳に残った。
絵と歌詞にセクマイセンサーが反応した。
「ドミソはハーモニー」という曲らしい。
かわいい。

ちらっとしか聞けなかったんだけど、多様性っぽいテーマだった気がする。
みんな違うからハモれるんだよ的な…
歌詞をみたい。もう一回ききたいのでメモメモ。
posted by ヒギリ at 16:32| Comment(0) | TrackBack(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

読めない達筆より読める下手な字

近頃ひさしぶりに電車をつかうようになった。
そしたら車内アナウンスが気になる。
今まで乗ったことのない路線のせいか、他もそうなのか、近頃の流行りなのか。
なにって英語アナウンスの話。

ねくすとすてーしょんいずナンチャラカンチャラ〜とかってアレの、駅名の発音。
あれ昔はたとえば渋谷なら「し・ぶー↑や」って発音だったと思うんだ。
でも今のってる路線では、「The next station is 渋谷」ってなってる。
英語発音の文章のなかに、固有名詞だけ唐突にくっきりはっきり日本語発音。

だいぶ昔に芸人だか有識者だかが「シブーヤとかふざけてんの?日本の名前なんだから日本語発音でしゃべれよ」みたいな意見をいっているのを見たことがあるけど、そういった観点からの日本語発音なんだろうか。
でもさ、英語アナウンスがなぜあるかっていったら日本語のわからない、あるいは得意じゃない人が困らないためだ。
だったら、英語アナウンスにおける「正しい」発音は、「英語ならわかる人」に聞き取りやすい「英語なまりの」発音なはずなんだ。

いやだって、日本語の日常会話で「風邪をひいたときはˈpaɪnæpəlの缶詰だよねー」とか「ɡɑːdˈzɪləは白黒時代が一番いい」とか言われたら聞き返すじゃないの。
パァイナァポーやガッズィーラくらいならともかく、知らない外国の地名を現地発音で言われたら絶対なにいってんのかわかんないよ。
わかんないから聞きたいのに。

どういう意図で日本語発音なのか知らないけど、ローマ字表記の道路標識を連想した。
「正しさ」はどこを基準に設定するかによってかわる。
英語の説明を必要としている人に伝わることを目的としたアナウンスなら、伝わる発音こそが正しい発音だと私は思う。
posted by ヒギリ at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月27日

図書館はみんなの逃げ場 鎌倉市図書館のツイート

鎌倉市の図書館が新学期を前に子供へ向けたメッセージをツイートして話題になっているらしい。



もうずいぶん遠くなってしまったけれど、自分が不登校だった当時、それから外に出たあと、図書館はつねに私を黙って受け入れてくれる場所だった。
お金もないし、しゃべれないし、自分がいていいと思えない子供にとって、なにもいわずに受け入れてくれる図書館はまさに逃げ場だった。
他の場所にいられるようになっても、図書館が開いていれば大丈夫だと思えたし、長期休館の時期は不安になった。
(その状態を脱したのはごく最近だ)
こういうのはみんな、私が勝手に依存して、勝手に救われてるんだと思ってた。

鎌倉市図書館のメッセージを読んで、ああ、私は本当にそこにいてよかったんだって思った。
黙認されてたんじゃなくて、受け入れられてたんだ。
あの頃の自分を受けとめてもらえたみたいで、今なんか泣きそうになってる。


鎌倉の人、ありがとう。
あのころ私をいさせてくれた図書館の人、ありがとう。
図書館を支えている人たち、ありがとう。

今つらい子たち、図書館を信じていいよ。
感じ悪い人がいたとしても、その人がたまたま不心得だっただけで、図書館はだれも拒まないよ。
私は学校ってものには行っておいたほうがいい(そのほうが絶対あとが楽)と思ってるけど、命と天秤にかけるほど重要なものじゃない。

今つらい子たちに、このメッセージがとどきますように。
posted by ヒギリ at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 思ひ出―不登校・ひきこもり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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