東京都足立区の教育委員会が、区立小中学校の来年度予算(の一部)を
学力テストの成績に応じて振り分ける方針を固めたそうです。
成績順に4段階に分けて、
各校の自主的な取り組みを支援する「特色づくり予算」の金額を
Aランク(最上位)の場合中学400万・高校500万、
Dランク(最下位)なら中高ともに200万にするんだとか。
はぁっ!?
なにをどう考えたらそんな発想にいたるんだろう。
これだけ格差論花盛りだってのにまだやるか。
格差固定にさぞや役立つことでしょう。
成績の良い学校は予算が増える。
→増えた予算で手をかけられる。
→手をかけたぶん成績が上がる。
→成績の上がった学校は予算が増える。
単純に言えばそういうことです。
朝日新聞によると
内藤博道・区教育長は「頑張った学校に報い、校長と教員の意欲を高めることが、区全体の基礎基本の学力向上につながる。これまでも希望に応じて非常勤講師を追加配置するなどの対策をとっており、成績のよい学校ばかり優遇するわけではない」と話している。
asahi.com 2006年11月4日(土)07:59
んだそうですが、
低いところに手をかけるならまだしも、
教育に競争原理を持ち込んでどうする。
その上「頑張った学校」ってなんだ。
競争が必ずしも悪いわけじゃないけれど、
思いっきり子どもを素通りして学校間で戦わせようなんざ馬鹿げてる。
まず子どもの意欲を高めろよ。
教員や校長の意欲を高めるのは、それ自体が目的じゃなくて
よりよい教育のためだろうに。
にもかかわらず不利益を被るのは飽くまで子ども。
教育って学校のためにあるのか?
かつて「経済ってそういうことだったのか会議」の中で
竹中平蔵が、
「日本は所得税をとりすぎる。
頑張った人に報いるような社会じゃないとみんなやる気を起こさない」
みたいなことを言っていたのを思い出しました。
私はてっきり所得税ってのは(取れるとこから取っておけってだけじゃなくて)、
親の所得が子に報いってな格差を是正するためにあるんだと思ってましたよ。
こういうことを自明と思っているヤツは
実力と努力があれば上にいけるなんてことを本気で信じられるような、
実力と努力だけで上にいけるお気楽な位置にいる。
同じスタートラインから出発したなら実力と努力の結果かもしれないけれど、
そもそもスタートラインが違うってことをまったく考慮していない。
たとえモーツァルトみたいな天才だって、
農民の子に生まれてれば超有名音楽家になんてなれなかったでしょうよ。
何もかも平等なんてありえないから、
生まれの差があるのはある程度仕方ないけれど、
それを行政が拡大・固定してどうする。
まして足立区なんて、こう言っちゃ何ですが
治安も経済もあまり良くないところなんだから、
格差拡大なんかしたらスラム化するっつーの。
※子どもの学力・学歴は親の学歴や経済状態に左右される傾向があります。
何考えてんだろう。本当。
サイト内関連リンク
⇒足立区教育予算配分続報



